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2012-09-30(Sun)

金色のウニを求めて ⑦




第七話:そこにある危機   (著 ピラ)





そこは水を打ったような静けさであふれていました。

甲板ではまだ宴のバカ騒ぎが続いていますが、まるでTVの中の出来事のようなまるで向かいのアパートの痴話喧嘩
を聞くような、そんな別の世界。

緊急アラーム緊急を知らせる鐘の音がけたたましくなってますがそこの人々の耳には何も入っていませんでした。

ただひとつ。いいえ一匹。

人々はおびえと恐怖とあきらめの混じった目線を一点に注いでいました。

その先にあったのは。。。。。

--------------------------------------------------------------------------------


宴はとっくに佳境を迎えたはずでした。

ですがまだまだ飲み足りない船員達が甲板の上で踊り狂う。

ワイン樽に飛び込む。

決闘をやっては海に仲間を投げ込む。

そんな光景が世界の理を無視するが如く続いていました。

「ん?」

ほんの小さな異変。

こんな素敵な時間に華を添える、ほんの小さな小さな異変。

その異変に気付いた者がいました。

それは航海に慣れた航海士ではなく、

それは百戦錬磨の甲板員でもなく、

星を見てたちどころに方位が分かる測量士でもありませんでした。

「あはははw見てよフランシーヌちゃん( ´艸`)」

「おくたま、どしたでしゅか~?ウィ~♪」

「崖が目の前に迫ってるううううううぅぅぅぅぅ♪」

「ぁ、ホントでしね~。あははは。。。。」

「ちょ!!!!」

「ちょ!!!!」


「おい!フランシーヌ!自動航行装置はどうなってるんだ!!!」

「て、提督!ワタシにワインの用意させてる間に設定しておくって言ったじゃないですか!!!」

「ありゃ。。。。わっちの商船。。。実はまだ金が足らんので自動航行なんて入れられないんだ♪だからいじったこともない!(キリッ」

「えええええええええ!!!!!じゃ、じゃぁ誰が?」

「ええい!フランシーヌ!とにかく中央指令室へ!!」

「あい!!」

「あははははwwwフリーベルさんって走ると案外早い~♪」

「こ、これは。。。。」

中央司令室の中には誰もいませんでした。

ただ誰もがかつてない危機に直面していることを確信しました。

それはけたたましく鳴り響くエラー表示鐘の音が原因だったのか、無人だった司令室が持つ陰惨で不気味な光景も原因だったのかも知れません。

もしくは目の前に広がるジブラルタルの荘厳な崖の壁?

それとも中央司令室になくてはならない舵が折られて紛失していたこと?

いいえ。大きな原因はたったひとつ。

艦橋の中央に威風堂々と居並ぶ制御機器。

その上部にエラー表示が激しく点滅する中、目の前にあるキーボードの上では、、、、

「ニャン♪ニャン♪ニャニャーン!」

激しく明滅する多数のボタンの光を追う真っ黒い指、いえ足?

しなやかな肢体を優雅に舞わせながら華麗にボタンの上で踏むステップ。

「きゃあああああああああああああ!!!!ミーナ!なにやってるの?!」

「む、あのネコは。。。フランシーヌのか?!」

「いつもはワインの匂い嗅ぐと寄ってくるのに来ないからおかしいと思ってたら。。。」

「でも、、わっちにはなんだかとても楽しそうに見えるが。。。ひょっとして飲んでるんじゃないか?」

「あら?ミーナちゃん?ワタシ飲ませてあげたわよぉ?」

「おくたま?!」

「ソ、ソフィア!いつのまにそこに!」

「遅い!遅いわよ!フリーベルさん!やけに戻ってくるの遅いと思ったらこんなところで油売ってたのね!?」

「いや、今かつてない危機に。。って宴会どころぢゃないだろwwwおいフランシーヌ!あのネコなんとかしろ!!」

「ああなったミーナはワタシの手には負えないです。。。もぅ」

「ん?ミーナちゃんをこっちに呼べばいいの?」

「おくたまできるでしゅか?」

「どれだけミーナちゃんが小鳥襲うの防いだと思ってるのよ。もう慣れっこ♪だれかワインジョッキ持ってる?」

「へ、へい。。ここに」

「ありがと^^」

「ミーナ!アテンション!」

それまでの夢中なステップがはたと止まり、暗闇の中で大きな大きなふたつの瞳が声の主を注意深く探り始めました。

そこでその瞳に写ったものは。。。

暗がりの中、エラーランプの明かりの波に浮かぶワインジョッキ。

そのワインジョッキがゆっくりと弧を描きだすと暗闇で妖しく光る目はそれをゆっくり追い出しました。

そしてゆっくりとソフィアがタップを踏み始めると2つの光の輝きがことさら大きくなりました。

タップのテンポが徐々に速まるのと同様にワインジョッキの弧の動きが早くなり、、、

「タン、タン、タン、タン、タン」

「タンタンタンタンタンタンタン」

「タンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタン」

「タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ」

目に見えないくらいになった時、

「タタタタタタタタタタタタタタッタッタッタン!」

フギャアアアアアアアアアアアアア!!!!!

二つの光が激しく宙に躍動すると同時に司令室内の光が消え、辺りは闇に包まれました。

カポーン

「きゃあああああああ!!!!ミーナちゃんすごい!またストライク~♪やっぱりワインジョッキネコでユーチューブに投稿できそうねwww」

「お、おくたま、、、ミーナに何仕込んでるでしゅか。。。。」

「フ、フリーベル提督。。。。崖が。。。崖がggggg」

「ええい落ち着け操舵長!とにかく舵を切れ!」

「舵ってたって。。。舵が。。舵が折れちまってるんですよおおおおおおおおお」

「何か、何か手はないのかあああああああああ」

「提督、、、あれは。。。」

ミーナが躍動した弾みなのか、何かのボタンが押されたためか、ボタンやエラーランプは消灯していました。

ただひとつのボタンだけ、赤く点灯したままになっていました。

そのボタンの表示は。。。

「フ、フランシーヌ。。。これタガログ語に見えるけど、、気のせいか?」

「提督にもそう見えるでしか?ワタシ、、ダメなんですよね、タガログ語。。」

「うむ、、、わっちもだ。。。」

ポチッ

「あら?何この赤いの?」

「ソフィア押してから聞くなああああああああああああああああ」

キューンキューンキューン

「こ、これは。。。総員!対衝撃にそなえ…!!!!」

ヒョヒョヒョヒョヒョヒョヒョボボボボボボボオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!

周りの景色が一転して真っ白に変わると。。。。

ソフィアは昔を思い出しました。

世界が白一色に染まる冬。

ソフィアはその世界が訪れるたびにため息をついていました。

ソフィアの一時住んでいたストックホルムでは、

冬の訪れは家に閉じ込められることを意味していました。

薄暗い太陽が1日中、朝日も夕日も夜空もなくただぼやけた日差しを与え続けていました。

そんな太陽の日が差せばまだいい方で、大半は雪が家ごとソフィアを埋め尽くすように毎日毎日降り続いていました。

真っ白なはずの世界。

ソフィアがその世界を頭に思い浮かべると、その世界はいつも灰色でした。

ただ、この光は眩し過ぎました。

世界を照らす太陽の日差しにしては眩しく、そして熱過ぎました。

ようやく光が静まってきましたが振動が激しく、声を張り上げないと会話もできない中、ソフィアはただ恐ろしくてミーナを胸に抱きしめ床で震えていました。

「提督~!!!!これ、まさか波動砲じゃない?!」

「わっちも分からんがおそらくな!!!!だけど波動砲って変な音で発射するんだな!!!」

「なんか書いてる人が本物の波動砲って見たことないみたいですwww」

「フランシーヌ?誰が何を書いてるって?」

「え?提督?私なにか言いました?」

「む、空耳か?。。。それより崖は?!針路は?!」

二人が起き上がり辺りを見渡すと、

目の前には静かな海が広がっています。

ジブラルタルの崖は右に逸れ、西に針路が取れています。

まるで何事もなかったかのように船はまっすぐ進んでいます。

そのうちに制御機器に電気動力何かが戻ってきたらしく室内は明るくなりました。

「フ、フランシーヌ。。今船はどうなってるんだ?」

「予定航路をリスボンに向かってるみたいでし。。。でも波動砲は。。。?」

「ふぅ。どうやら波動砲の反動で船が回頭したようだな。」

「危なかった。。ですね。。」

「提督、皆さん。。お疲れさんでやした。後は俺が面倒見ますので向こうでお休みになってください」

「おぉ、航海長。悪いがそうさせてもらうことにするぞ。それにしても一人ここに残して宴会始めたはずだが。。。」

その時でした。

「ひゃっほー!!!!提督すげえええええええええええええ

「な、なんだわっちは何もしてないぞwwwwっておまえらまだ飲んでたのかww」

「提督がまさかセビリアの街に波動砲撃ちこむなんて思っても見ませんでしたぜ!!」

「さすが提督だぜ!かっこいいいいいいいいいいいいいい!!!!」
「。。。。。。。。。。え?」

右舷から見えるセビリアの町並み。

いつもと同じに見えるはずのその光景は。。。

港に停泊している帆船が焼け落ち造船所が跡形もなくなっていました。

「。。。。。。。。。。えっと?」

「提督。。これは。。。」

「えと、航海長君。もそっと。。速くならない?」

「ムリッス」

床でいつまでも震えるソフィアの顔を優しく嘗め回すミーナ。

ですがそれはレン様が優しく包み込んでくれたあの温もりには到底及びません。

その時、ソフィアの前の制御盤の影からゆっくりと男が起き上がりソフィアに優しく手を差し伸べました。

左手は後手に折れた舵をぶら下げながら。。。












~~~あとがき~~~



前の番のヒトがアイデアを温め続けていたってことは。。。
その次の番のヒトも温め続けてたってことですねっ!
お酒なくて書けたヽ(´ー`)ノ
2012-09-30(Sun)

金色のウニを求めて ⑥

~第6話 あの日の約束~  (著 シオン)







カリブの開拓地で

学者と共に地理や考古について調査していたアブサンの元に

「カリアリで飲むぞ!」

とだけ書かれた手紙が届いたのは、春の陽気でいっぱいの季節だった。

それから5ヶ月

なんとか調査に区切りをつけ、マルセイユに帰ってくることができた。

半年ぶりくらいになるだろう帰郷

それでもマルセイユはいつもと変わらない。いつものマルセイユだった。

広場で芸人が人々を楽しませ、子供達が無邪気に走り回り、ご婦人達は井戸端会議に花を咲かせ、ワインの香りがほのかに街中に漂っている。

港の活気も、船大工達の大声も、市場の人だかりも見慣れた風景、いつものマルセイユだった。


手紙の主とは

「そんな急には帰れませんよwあと数ヶ月は戻れそうにありません」

「んじゃ~どのくらいで帰ってこれる?」

「そうですねぇ・・・4,5ヶ月ってことろでしょうか」

「よし、じゃあ5ヵ月後の予定にしよう」

「それなら間に合うと思います」

「伝言屋に言付けておくから、帰ってきたら寄ってくれ」

「わかりました」

こんな短文なやり取りを伝書鳩を酷使しつつしていたので


開拓地での調査報告や、その他もろもろを国王に報告し

顔馴染みの店に顔を出し、行く道々で出会うご婦人に爽やかな笑顔を振りまきながら、早々に伝言屋に向かった。


「おやっさん久しぶりです」

マルセイユの航海学校に程近い、小さめのタバコ屋。

煙草を売りながら、情報や伝言も扱う。知る人は知っている、マルセイユでも指折りの情報屋。

「おお!アブサン!!開拓地でちょっとした鉱脈を発見したんだって?」

「!!なんでその情報を・・・って、まぁ、さすがですね」

「ふぉっふぉっふぉ」

「私宛の伝言があると思うのですが」

「ああ、そうだそうだ。3ヶ月も前に受けたんでスッカリ忘れとったw」

そういうと、おやっさんは引き出しから1枚の紙を取り出し

「これだな」

そう言ってアブサンに渡した。

「ありがとうございます」

その場で中身を一読し

「おやっさん、灰皿いいですか?」

「はいよ」

出された灰皿の中に紙を入れ、燃やす。

「おやっさん、ありがとう。また顔を見せに来ますよ」

「おお、待っとるよ。あと新鮮なネタもな!ふぉっふぉっふぉ」


アブサンは軽く微笑みながら、フランスの最高額紙幣を数枚置いて、その場を後にした。





久しぶりの自室に戻り、自分の諸事情をちょいちょいと済ませ

夜の9時を回った頃、マルセの酒場に顔を出しに行った。


「久しぶりです。マスター」

そういいつつ、アブサンはカウンター席に腰掛けた。

「おお!お帰り、アブサン。今日帰ってきたのかい?」

マスターはアブサンにウォッカとチーズを出してくれた。

「ええ、今日帰ってきたんです。久しぶりのマルセイユですが、少しも変わってませんね」

「ああ、まぁ、表向きはな」

マスターは少しにごった表情をしながら言った。

アブサンはなにも言わずにウォッカを口に含む。

「アブサンが帰ってきたって事は、あれをすればいいのかな?」

マスターが言う。

「ええ、おねがいします」

ウォッカのお代わりをお願いしつつ言う

「わかった。おーい、イレーヌ!ちょっとお使いを頼まれてくれるかな」

「なにかしら?マスター」

「これをな・・・・・・」

「わかったわ。いってきますね」

「気をつけて行っておいで」

「だいじょうぶ!まかせて」

イレーヌはアブサンにウィンクして店を出て行った。アブサンも軽く微笑み、軽く手を振りながら見送る。

「今日はゆっくりできるんだろう?開拓地での話でも聞かせておくれよ」

マスターがウォッカのお代わりと、きのこのキッシュを差し出しながら言う。

「この料理は?」

「先月からの新作だ。よかったら味見してくれよ。私の奢りだ」

「いただきます。おっ!おいしい!!」

「アブサンに美味しいって言われたら怖いもの無しだな!」

2人は笑った。



イレーヌにお使いを頼んでから2日後

アブサンはカリアリに来ていた。

時刻は夕方の6時を回ったばかり。

予定の時間より1時間ほど早く着いた。

とりあえず酒場でという事だったから、酒場で軽くやりながら待つことにした。

カリアリはマルセイユからさほど遠くないが、チュニスがあるためか、あまり仏人をみかけない。

機密な話をするには絶好の街だった。


カランカラン

酒場の扉を開けると、客は無くマスターだけだった。

「いらっしゃい」

マスターがグラスを磨きながら言う。

「あとで友人がくるのですが、暖炉横のテーブル良いですか?」

「どうぞどうぞ」

アブサンは席に向かいつつ

「ウォッカをください」

と、マスターに注文した。

するとマスターが

「お客さん、ウォッカも良いけれどビールなんてどうです?今日、良い豚肉が入ったのでソーセージを作ったんですよ。ちょっとスパイシーなのや香草入れたのやスモークかけたのやらと作ったんですよ。出来立てのソーセージはパリっと良い音が鳴りますよ。肉汁もいい感じに出ますし、そこにビールをぐいっと咽に・・・どうです?」


ゴクリ・・・

めずらしくアブサンが咽を鳴らす。

「じゃぁ、そのソーセージとビールで」

「かしこまりました」


出されたソーセージはマスターがオススメしてくるほどあって凄く美味しかった。

辛さを主張しすぎないのにキチンと辛味が舌に残り、これがビールを誘う

香草もふわっとさりげない香りを口いっぱいに広げ、そこにビールを注ぐと香りが一気に引き締まり、やめられない

スモークしたのも香ばしい香りがなんとも言えず、待ち合わせの時間が来た頃にはビールを1樽も空け、ソーセージも3皿目に突入していた。


「おいおいおいおい~~~~ww なに1人で盛り上がってんだよ~~~~www」


そう後ろから声をかけられながら、首にガッシリとした腕が回り、顔には相手の髭がくすぐったくて痛いような感じに触れた。


「ああ!すいません!!このソーセージが余りにも美味しくてwww」

「まったくwww 俺が来る前に酔いつぶれないでくれよ?www」

「HAHAHAHAHA!!このくらいで酔いつぶれたりしませんよレントンさん!」

「そうか?wならいいけどな!ww」

「おーい!マスター私にもビールと、このソーセージよろしく~」

レントンはアブサンと向かい合った席にドカっと座った。

「相変わらず元気そうですね。レントンさん」

「おお!私は元気が取り得だからな。アブサンも元気そうでなによりだw」

「体が資本ですからね、この稼業はw」

「違いないなw」

レントンのビールとソーセージが運ばれてくる。

「よし、では再開を祝してカンパーイ!!」



久しぶりの再会ともあって

2人は今回の目的よりなによりも、雑談に花が咲いた。

そして

ビールの樽を9つ空にし、ソーセージの皿も20皿平らげ

10個目のビール樽を開け、21皿目のソーセージがテーブルに来た時


「さて、そろそろ本題に入るかぁ~」

髭も赤くなるんじゃないか?と言うくらい顔を赤くしてるレントンが言った。


「そうですね~」

アブサンも褐色な肌色なわりに、赤さが目に見えるほどだった。



「アブサン、ソフィアを任せてもいいかな」

真っ赤な顔をしたレントンが、目の奥の眼光を研ぎ澄ましながら言った。

「なぜです?」

「私はマルセイユをしばらく離れることにする」

アブサンは国の命の下、開拓地にいることが多いため、あまり首都で何が起きてるのか知らない。

「マスターも少しぼやいてましたが・・・なにかあったのですか?」

「なにかあった・・・というか、これからなにかが起こるかもしれない・・・といった方がただしいかもしれないな」

「レントンさんの身になにかが?・・ですか?」

レントンは椅子の背に体重をかける

「さぁ・・・いまのところそこまではわからん。私かもしれないし、アブサンやフリーベル君かもしれん」

「レントン艦隊として・・・と言うことですか」

「そういうことになるかもしれん」

レントンがビールをゴキュゴキュ飲む。

「とりあえず、色々なところで情報を集めてみているが、今のところ標的になっているのは私だけのようだ」

「誰にです?」

「そこがまだハッキリしない。目的もまだわからん。ただ、私もしくはレントン艦隊が的となっている・・・ということだけは確かのようだ」

「それで、レントンさんはマルセイユを離れてどうするおつもりで?」

「外から情報を集める。どうも、今回のはフランス国内だけのモノでは無いような情報も多々あってな」

「それでソフィアさんを私に護って欲しいと」

「そういうことだ」

レントンはジョッキに残っていたビールを飲み干した。

「国内で怪しい人の見当はついてないのですか?」

「わからん。ただ、国の役職が係ってる様な情報もある」

「陛下が?」

「わからん。大臣クラスの人間かもしれん。ただ、国家人となると私が不在の間にソフィアに危害を加えることは合法的にできるからな。」

「そうですね・・」

「アブサン、頼めるかな」

「良いでしょう。レントンさんの頼みですし、少なからずレントン艦隊である私にも関係あることのようですしね」

「わるいな。助かる。よろしく頼む」

「いいですよ。そのくらい私に任せてくださいw」

アブサンはビールを口に運ぶ


「よし、これでソフィアにウニを投げたことは見なかったことにしといてやるよwwwwwwww」



ヴゥハァァァアアアアアアア!!!!!



アブサンは口に含んでいたビールを盛大に噴いた。それで暖炉の火が一瞬大きくなったのはキノセイ

ゲッホゲホゲホゲッホゲ・・・・

「レ・・レントンさん・・・見てたんですか!!!!」

「あ~~~ったりまえよぉwwww」

ニカッっとレントンは笑いながらビールをゴギュゴキュ飲む。


「レントンさ~~~~~~~~~ん」


「ハッハッハ!!まぁ、あの件でソフィアもアブサンに親しみを持ったはずだ。だからこそ今回の事を頼んだんだw」

「う~~~そ~~~だ~~~~~~」

「ほんとほんとwww」

「はぁ・・・・・」


「まぁ、よろしく頼むよ!ww」

そう言ってレントンはアブサンの肩をバシバシ叩いた。


バシバシ・・


バシドン・・


ドンドンドン



ドンドンドンドン!!




「ア~ブ~サ~ン~いるのは分かってるんだよ~公安が来てやったぞ~~!」


視界には自室床上0cmが広がっていた。

「そうか・・・誰かに殴られたんだっけ・・」

上半身を持ち上げるとズキンと頭部に痛みが走る。痛みの出所を触ってみたが、血は出てなかった。

「お~~い!居留守か~~。玄関蹴り破くぞ~~~w」


紫音さんの声がする。さっきのは公安の人間ではないのか?


「紫音さん。少し待ってください、いま開けますから」


戸を開けると紫音さんと連れの公安の人間が数人いた。

「遅いじゃないかアブサン。居留守は良く無いぞ~~」

「すいません。少し昼寝をしてました」

「あら、そかそか。んじゃ~これ令状ね。これから家宅捜索するのでヨロシク」

「家宅捜索?いまさっきも来ませんでしたか?」

「私が?ここに?」

「ええ。紫音さんがここに」

「来てないなー。令状出たのが今さっきだから」

「そうですか」

「んじゃ、家宅捜索始めるよー」

そういうと、連れの公安職員がワラワラと部屋に侵入し捜索し始めた。

「レントンさん・・・もしかしたら・・・ソフィアさんを国外に逃がしたのは間違いだったかもしれません・・・」

部屋の窓から見えるマルセイユは真っ赤な夕陽に包まれていた。












~~~あとがき~~~



はいw書きました!きちんと書いたよママン!!

いつもの事ながら、構成はピラちゃんの作品を読んだ日に出来上がってはいますが

字にするのが遅い

それが紫音クオリティというやつです( ´艸`)ムッギッギ

今回のは時系列が間違っていないかが不安なところ

たぶん、問題ないはず

まぁ、間違ってても気にしない

そういう風に読むと読みやすいかもしれませんwwwww

問題ないはずだ~~~~~(*´Д`)ハァハァ
2012-09-30(Sun)

金色のウニを求めて ⑤





~第5話 陰謀の足音~   (著 ピラ)

もう追っ手はこないかしら?

そう心配する私には耳障りな声がさっきから外で繰り広げられている。

フリーベルさんに提督を任せたからには何があっても邪魔しちゃいけないって分かってるんだけど、、、

しばらく考えたソフィアは一大決心をしたように決然と立ち上がり甲板に向かった。

「ナニやってるのー!」

「お、天の岩戸が開いたぞ!」

「おくたま~、アブサンが提督のためにボルドー産ワインを10樽も積んでおいてくれたんでしゅよぉ♪」

「わっちの特技といえば酒宴だ!酒宴せずして航海せず!!!」

「ナニ格好良い事言ってるのっ!今、ワタシ達は追われる身なのにっ!それに操船の方はどうなってるの?!」

「お、おちつけ。今の船、定期航路には自動モードがあるんだ。だから新人が見張ってればそれでいいんだ。。だ
から。。。な」

「な ぢゃないでしょー!もちょっとまじめにやりなさい!!!」

甲板の上の宴は一瞬に凍りつき、100名を超す船員の全てが一点に釘付けになっていた。。。。

--------------------------------------------------------------------------------

「ふぅむ。。。なるほど、、、これだと、、そもそも錬金術として成り立たない可能性も。。」

夜がすっかり更けたマルセイユの街。

眠らない街といえどもこの時間になると街の明かりはほとんど消え、営業停止の酒場を含めどこもかしこも闇のとばりに全てが包まれていた。そう、アパートのある一室を除けば。。。

アブサンの心の中には嫌な予感がしていた。

それが何に起因しているかは分からなかった。

あの一夜から夜が明けるとマルセイユの街は表向き平静を取り戻していた。

だが、分かっていた。

いつもと変わらぬ風景の中、ところどころに異質の物があった。




街角には騎兵が立ち、出航所には衛兵がいた。

交易所では検閲官の厳しい目があり、食堂は閉鎖していた。

各商館に盗聴器が仕掛けられた事、それはマルセイユの住民なら皆知っていた。

それでも、マルセイユの住民の生活にはさして変化はなかった。

ギーズ公爵の被害妄想は今に始まったことではなかった。

以前ネコの顔が怖いと、離宮内にネコを連れて入ることを禁じたこともあった。

またある時は街中で毒の仕込み指輪で行われた殺人事件を受けて1ヶ月間指輪禁止令をだした。

みんな、うるさがりながらも国の事を考えて行う彼を諌めようとは思わなかった。

今回も、ほとんどの住民にとっては大した影響を与えなかった。

強いていえばナマモノが手に入らない。そのことが少し不便だっただけ。

でも少数の人間は今回の事件に陰謀の香りを感じ取っていた。。。



「だめですね。。。マルセイユの書物ではこれ以上ウニについての記述は。。。。。。やはりリスボンでしょうか。。。。。」

あの日、ソフィア達の逃亡を手助けした翌日からアブサンは取り付かれたように様々な書物を読み漁った。

「しかし、ギーズ公の今回の被害妄想は何か裏を感じる。。。と、なるとソフィアさんは被害者、フリーベルさんも被害者だし、フランシーヌさんは。。。。。。。。。やはりレントン精鋭艦隊に対する敵愾心を感じますね。。」

そうつぶやいたアブサンは机の上の写真立てを持ち上げ目を凝らした。



かつて、フランス最強の名を欲しいままにしたレントン精鋭艦隊。

だが、写真の中に何か異質なものを感じたアブサンはゆっくり、間違い探しでもしそうな勢いで写真を観察し始めた。

アブサンは様々な人間を見て育てた自分の観察眼に絶対の自信を持っていた。

写真では中央で威風堂々としているレントン提督の左右に2番艦艦長、3番艦艦長。。と各艦長が居並ぶ。

レントン精鋭艦隊はどこの国にもない艦風を持っていた。

どの船員、士官、艦長の間にも業務時間以外は上下関係を持ち込まなかった。

厳しい訓練が終わると皆一同に介して酒宴があった。

レントン提督の額にツッコミを入れる船員がいたりフリーベル提督に飲み比べを挑む士官がいた。

その艦風が精鋭艦隊内での信頼感に繋がり、無敗神話が生まれた事、誰もが確信していた。

だからこそ写真の中のその人物の作り笑いにとても違和感を感じたのだ。

「これは。。。5番艦艦長でもあり、突撃隊隊長でもある。。。。。ぐぁ!!!」

後頭部に鈍い痛みを感じたと思った時には床に這いつくばり、目の前のファーブーツが2,3歩下がるのを見た後、、、闇に包まれた。。。




いつしか始められた宴の中心では口が開けられたワイン樽の前で仁王立ちの女性がジョッキを傾けていた。。

「おおおおおお!!!ソフィア、すごいぢゃないか!!」

「おくたますっごーい♪」

「。。。っっっぱぁ~♪」

さっきまでワタシにおびえていた船員の皆さんも大分なごんできたみたい。

なるほど、酒宴って結構必要なのね~

今までの酔えないお酒が信じられないくらい楽しいお酒。

こんなお酒が飲めるなんて航海者を目指す若者が増えるのも分かるわね。

「よ~し!久々にわっちがアレをやるぞ!!!」

「え~、提督アレやるでしゅか~:;」

「ソフィア、そこをどくんだ!レントン精鋭艦隊がなぜ強かったか、これを見れば全て分かるぞ!!」

「え?え?」

「よし、フランシーヌわっちの肩に乗れ!!行くぞ!!」

「あい!」

「目標!あのご機嫌麗しいワイン樽!」

「提督、目標まで3mでし!」

「よし!射角55度!発射準備完了!」

「発射!」

「発射!」

フリーベルさんのジャンプと共に打ち上げられたフランシーヌちゃんが、、フランシーヌちゃんが。。。。



どぼーん



「キャー!!!フ、フランシーヌちゃん?!」

「見たかソフィア!この着弾精度がレントン精鋭艦隊の強さの秘密だ!!」

「なにやってるのよもぅ。。。フランシーヌちゃん大丈夫?」

「おくたまぁ。。。このワインものっそいオイシイ♪」




ジブラルタル海峡に差し掛かる中央司令室内では居残りを命じられた新米水夫が居眠りをしていた。

各機器のステータスを表すアイコンの70%ほどが赤い文字でエラーを通知している警告音。その音色に合わせこっくりこっくりと。。。













~~~あとがき~~~

今回はものすっごく難しかったですw
なんかベルちゃんとフランちゃんがおかしなことになってるし。。。
アイデアの枯渇っ
そう思いましたので商会内で悩みを打ち明けたところ。。。


ひら>飲むべし


おざりん、ステキなアドバイスをありがとうwww
おかげさまで書けました(/ω\)
2012-08-15(Wed)

懐かしいもの

ピラちゃんのブログを

今でもちょくちょく見に行くんだけど

まぁ、今日も見に行ってたんだけども(・ω・)

そん時、なんとなしにピラブログのサイドバー見たら

金ウニリンクがあって

「懐かしいなぁ」

って思ってたら

9話でリンク切れててね

9話はピラちゃんの番でね


あれ?

私、続き書いてない!!??


と思って自分のブログ見返したら

ちゃんと書いてた(´ω`)



しおんブログ1冊目にしかリンク貼ってなかったから

こっちに移植しとこーと思って

セコセコ移植中( ´艸`)


勝手に続き書くかなぁとか思ってみたけど

もうあの時ほど

海の情報というか、記憶と言うか

忘れてるからなぁ

とか、おもいつつ

セコセコ移植中( ´艸`)



2012-08-15(Wed)

金色のウニを求めて④

第4話 ハゥ オールド ア~ ユ~    (著 シオン)










「フランシーヌさん」

アラビアンガレーに乗り込もうとしたフランシーヌにアブサンが声を掛けた。

「なんでちゅか?アブサン」

「漕ぎ船員の中にアノ人を忍ばせておきました。出航してから探してください」

「あの人って誰でちゅか?」

「見れば分かりますよ」

「あと、必要そうな物はすべて倉庫に入れておきましたので何かが起きても問題ないでしょう」

そう言ってアブサンはフランシーヌの頬に軽くキスをした。

「お気をつけて」



☆☆☆


ソフィアを乗せたアラビアンガレーは追跡されることも無く、無事にマルセイユを離れティレニア海をゆっくりと西に進んでいた。

空には半月が輝き 星も良く見えた。

風も強くなく弱くもなく、寒くもなく涼しすぎることもない。

マルセイユの騒動が嘘ではないのかな・・・そんなことをふっと思えるほどに海上は静かだった。

フランシーヌは船員を統一し、船の中で一番歳のいった船員を副官に任命した後、出航前のアブサンの一言を思い出し、船内にいる漕ぎ船員を1人1人見て回った。

「私の知り合いって誰でしかねぇ」

「セイッ!ハァ!」

「セイッ!ハァ!」

威勢の言い掛け声と共に規則正しくオールが前後する。

みな、ガッシリとした筋肉質な体つき、こんなマッチョな知り合いをフランシーヌは持っていない。

「アブサンのいたずらでしかねぇ。。。」

と、半ば呆れていたとき、とても見覚えのある体つきの船員が目に入った。

「あ、あれは・・もしかして」

フランシーヌは小走りでその船員に近づく

「ちょっとそこの船員!私に付いてくるでちゅ!!」



☆☆☆☆



「っっはぁぁ~」

提督室に常備されていたエビアン500mlをピールジョッキに空け、ゴクゴクと飲み干す。

あんな短時間にイロイロなことがありすぎて頭の中がグルグルになっていたソフィア。

船に乗ればいつものフランシーヌちゃんとは違ったナニカを見てしまったソフィア。

室内でパニックの頭の中を整理しようと机の周りをグルグルしていたが、とりあえずは落ち着くことが先決と思い、今に至る。

「・・・ふぅ。とりあえずは、無事にマルセイユから出れたみたいね」

そう言いながら、ドカッと椅子に腰掛けた。

室外からはフランシーヌちゃんの声が聞こえる。

多少の驚きはあったものの、船の事など一切知らないソフィアは、フランシーヌちゃんがいてくれて良かったと思えるくらいまで頭の中が落ち着いてきた。

「とりあえず、船についてはフランシーヌちゃんに任せましょう」

短時間にあれやこれやと色々な事があり過ぎたため疲労もピークに達しようとしていたが

「まずは状況整理と把握よね」

と、椅子の肘付きに頬杖をつきながら頭の中を整理する。

金色のウニについてはリスボンのタイツ教祖が知ってるかもなのよね・・・

酒場のウニの食中毒・・・私が売ったウニ・・・なのよね・・・?

マスター大丈夫かしら・・アブサンがどうにかしてくれてれば良いけれど・・・

あ!ウニの仕入れ!!

仕入れたのはフリーベルさんのところからよね!!

フリーベルさんはどこに行ったのかしら?

公安に捕まったかしら・・

まさか・・・フリーベルさんがバイオテロを・・・

整理して考えようとしてみたものの、肝心なところが今ひとつ良く分からない。

「まずはリスボンで教祖に会うのが早いかしらねぇ・・・」

ソフィアは背もたれに体重を寄せ、提督室の天井に下がっているランプをボーっと見ながらつぶやいた。




☆☆☆☆☆



「ここなら誰もこないでちゅね」

フランシーヌは空の倉庫に船員を引き連れてやってきた。

倉庫の内側から鍵を掛け、ホッとした表情を見せた。

「無事だったのね・・・提督」

フランシーヌは船員のふくよかなお腹に全身を埋もれさせて抱きついた。

「アブサンがきちんと手引きしてくれたよ」

船員はフランシーヌを抱き上げ そっとキスをした。

「心配してたのよ。提督が公安に捕まってしまってないかって」

今度はフランシーヌからキスをする。

「ふっ!アブサンに手引きされなくても、わっちはきっと逃げ切ってたぞ!」

そしてまた2人はキスをした。

「ウニの食中毒事件。あれは提督が?」

フランシーヌが軽く上目遣いでフリーベルに聞く。

「わっちがそんなことするかい!あれは誰かの陰謀だ!!」

「ですよね。提督がそんなことするわけ無いですよね」

「うむ!」

「まぁ、しかし、とりあえずはマルセを離れて、リスボンで教祖に会わねばだな」

そう言いながらフリーベルは地べたに座り込み、フランシーヌを太ももに乗せた。

「しかし、2人でいるなんて久しぶりだな」

フリーベルは倉庫の小窓から見える夜空を見ながら言った。

「そうですね。あれからもう10年経ちます」

フランシーヌはフリーベルのお腹をツンツンしている。

「10年・・か」

あれから10年。長かったようで短かったような時間。

あれからフランスは平穏な日々を送れるようになった。

英雄は崇められ、そして平和な日々は10年前までの出来事を忘れさせていく。

「平和になったもんだ」

「そうですね」

2人は見つめあい、ふっと笑い そしてまたキスをする。

「ところでフランシーヌ、なんで赤ちゃん言葉なんて使ってるんだ?」

フリーベルはその理由を聞かされてはいなかった。あれから10年目にしてやっと理由を聞けるチャンス。今を逃さずしてなんとやら!

「あ~~・・・なんていうか」

フランシーヌはフリーベルのお腹ツンツン速度を速めつつ 軽く頬を赤くしながら

「そんなキャラもイイカナ~なぁ~んて・・エヘ♪」

「エヘってフランシーヌ・・・・」

フリーベルは軽く口元をひくつかせた。

10年前のフランシーヌ・・・いや、素のフランシーヌはマルセイユ出航時の怒声がデフォルト・・・それが「エヘ♪」って・・・

10年はやっぱり長いのかもしれないな・・・

フリーベルはそう思い直すことにした。


「ねぇ・・提督・・」

フランシーヌは自分の上着のボタンを外しながら言う。

「レントン総督のウニ投げには興味無かったんだけど、こないだアブサンのウニ投げを見たの。あれは綺麗だったわ。さすがアブサンって感じだった」

フランシーヌの上着のボタンは全て外れた。

「私はウニ投げには全く興味は無いけれど・・・提督、久しぶりに・・・ね?」

フランシーヌはフリーベルの上着のボタンも外しにかかる。

「お、おい・・ここでか?」

「この船に私たちの邪魔をするようなモノはいないわよ」

フランシーヌはニッコリと笑いながら言う。

「まぁ・・・そうだな」

フリーベルは床に仰向けになり、フランシーヌをお腹の上に置いた。

フランシーヌはフリーベルの上着のボタンも全て外す。

「久しぶりすぎてドキドキするわ」

「わっちもだ」

2人は熱くキスを交わした。




☆☆☆☆☆☆




ぼーっとランプを眺めていたソフィアは、ふと壁にかかっている写真に目がいった。

「この写真は・・」

レン様の書斎にも同じものが机に飾ってあるのを見たことがある。

10年前のカルヴィ侵攻の大戦後に撮ったものだと教えてくれたやつだ。

そこにはレン様を真ん中に10数名の人たちが写っている。

「あ、アブサンも写ってるのね。フランシーヌちゃんに似たような子もいるけれど・・・フランシーヌちゃんじゃないわよね、10年も経ってるし。」

「あら?この仮面の人・・・フリーベルさんかしら。でも、あの人はいつもツタンカーメン・・・写真の人はシペ・トテックを被っているわね。。。他人の空似かしら」

この写真、いや、カルヴィ侵攻時の話はレン様はしたがらなかった。そのため、知りうる事といえば書物に載っていた情報くらい。

ソフィアはこの頃、ストックホルムのおばあさまの家に預けられていた為、戦争自体がほとんど記憶に無かった。

本には、ヴェネチアを主とするイスパ・オスマン連合がカルヴィに侵攻、これをフランス・イングランド連合が阻止。死者・負傷者は数百万人にのぼったって書いてあったわね。

そしてこの時、レン様率いる仏国王室精鋭艦隊が素晴らしい働きをしたとも。

戦争が終わって3年後、ソフィアはマルセイユに戻り、酒場で踊り子をしていたときにレン様に見初められ、1年後に結婚した。

「あのときのレン様のプロポーズ・・・素敵だったわ」

レン様のプロポーズを脳内リプレイさせてクネクネしていたときだった




ドゴーーーーーンッッッッ!!!!






大きな音と共に船が左右に大きく揺れ、机の上に置いてあったコップが落ち、天井のランプが消えた。

「!!!!なにがあったの??」

ソフィアは慌てて提督室のドアを開ける。

船員が船内を慌てふためいて動き回っている。

「なに???なんなの???」

「おくたま!!」

提督室の横の通路からフランシーヌちゃんが駆け寄ってくる。

「おくたま!無事でちゅか!!」

「フランシーヌちゃん!私は無事。それより何があったの?」

「何者かに攻撃を受けたようだ!」

フランシーヌちゃんの後から仮面を被った太い人がゼーハー言いながらこちらに向かってきた。

「あら!フリーベルさん!!この船に乗っていたのね!って・・・2人ともなんで上着がはだけてるの!!!」

ソフィアは顔を赤らめて叫ぶ。



「「あっと・・」」


2人はいそいそと服装を整える。

「ふくかーーーーーーん!!状況を報告せよ!!」

フランシーヌが叫ぶ

「シチリア海賊が攻撃してきやした!!敵の数1隻!! 左前方の船体に被弾し浸水しています!!」

「よし!船員を浸水の復旧作業に集中させて!」

「いえっさーーー!!」

副官は船員に指示を出しつつ、自分も復旧作業へと現場に向かった。

「ちっ、こんなところで海賊なんぞに攻撃されるとは!」

フリーベルが声を荒げて言う。

「まだマルセイユからさほど離れていない。ここでもたつく訳には行かん!! ソフィア、この船はわっちが預かるぞ!」

「え?フリーベルさんが??」

フリーベルさんはウニの仕入れ業者・・・そんな人に船を任せる???

「おくたま。大丈夫でちゅよ」

フランシーヌは微笑みながら言う。

「なんで?大丈夫??」

「あの人はフリーベル提督でちゅから」

「てい・・とく?」

なにが大丈夫で提督なのかがサッパリ理解できない。が、しかし、いまはそんなことを思ってる場合じゃない。この状況をどうにかしなくてはならなかった。

「フランシーヌ!!倉庫にアブサンが色々と積んだみたいだから武具等があるかみてきてくれ!」

「わかりました!」

フランシーヌは倉庫に脱兎の如くの速度で向かい、光の速さで戻ってきた。

「提督!!ラブリュスが2本ありました!!」

「!!!さすがアブサン!わっち愛用の武器を積んでるとは!!」

「あと、これも・・」

フランシーヌはそっと仮面を差し出した。

「こ・・・これは」

「私が大事に持っていたの。いまはこれをかぶる時だと思うわ」

「しかし・・これは・・・」

「私たちはレントン提督婦人を無事に逃がすという大事な使命を受けているわ。今は昔の提督に戻っても、誰も何も言わないわよ」

フランシーヌはフリーベルに微笑んだ。

「フランシーヌ・・・」

フリーベルはフランシーヌからシペ・トテックを受け取りかぶった。

そして船首を見据え、両手にラブリュスを持ちスゥーッと息を吸い込んだ。











「これより!この艦は仏国レントン精鋭艦隊3番艦 艦長フリーベルが指揮する!!!総員全力をもって敵を蹴散らすぞ!!!」



「敵は一隻の戦闘用バルシャ!!こんな小船!わっち直々に成敗してくれる!! 船を敵船に寄せろ!!!わっちが乗り込む!!」





「「「「「「イエッサーーーーーーー!!!!」」」」」」



船内中に響き渡るフリーベル提督の声と、突然の英雄の登場に船員の士気が一気に上がる。

「フランシーヌはソフィアの護衛を頼む!」

「了解しました!!」

フランシーヌはソフィアの側に駆け寄る。

「おくたま。安心してくだちゃいね。あんな船、提督がちょちょいと倒すですよ!」

「フリーベルさん・・が・・レン様の・・・御仲間・・?」

写真に写っていた仮面の人がまさかフリーベルさんだったとは・・・ってことは、アブサンも・・・

「あ・・あの写真・・・カルヴィ侵攻のときに撮った写真にフランシーヌちゃんみないな子が写ってるけれど・・・」

「ああ、それはわたしでちゅ!はずかしいでちゅね~」

エヘヘと照れ笑いするフランシーヌ

「そ・・・そう。。。」

そうこうしてるうちに敵船へと乗り移れる距離にまで船が近づいていた。

「うりゃ!!!!」

と、フリーベルは敵船に単騎で乗り込む。

「おい!貴様ら!! レントン精鋭艦隊3番艦 艦長フリーベルの艦だと言う事を知っての愚行か!!?」

フリーベルは大声で敵艦の船員に言う。

「!!なっっ!!なにぃいいい!!??」

敵艦にしてみれば そんなこと知るわけが無い。

精鋭艦隊といえば戦列艦。こんなアラビアンガレーにフランスの英雄が乗ってるなんて微塵も思うわけが無かった。

「あ・・・いや、ちょっと・・・ははは・・・」

船員はササササーっと一箇所に集まる。

「いや、わるか・・・いえ、、すいません。。」

「ほぅ、そうか。わっちの船と知ってのことだったのか」

フリーベルはゆっくりと近づいていく。

「いいいいいいやいやいやいやいや・・・・しらしししらししし!!!」

「そうかそうか・・・10年でわっちの威光もここまで光らなくなってしまったか」

「いいいいいいいいいやいやいやいやいや・・・・しってしししししっておおおおおおお!!!!」

「聞く耳もたん!!!!!!!!」






ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!









ふ・・・・フランシーヌちゃんって・・・・幾つ・・???





























☆☆☆あとがき☆☆☆




はいw 4話目ですねw

ワタシ的には2話目の執筆になりますかw

今回は海戦やらありましてドダバターーっとしてたせいで

ピラ編集長から

「原稿はまだかーーーーーーーーー!!」

っと催促の電話が1分に1回も来るという締め切りを守らないダメ作者ッぷりを露見させてしましました(ノ∀`)アッヒャッヒャ

最後の方は急いで書いたのでちょっと微妙かもしれません( ´艸`)
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