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2012-09-30(Sun)

金色のウニを求めて ⑤





~第5話 陰謀の足音~   (著 ピラ)

もう追っ手はこないかしら?

そう心配する私には耳障りな声がさっきから外で繰り広げられている。

フリーベルさんに提督を任せたからには何があっても邪魔しちゃいけないって分かってるんだけど、、、

しばらく考えたソフィアは一大決心をしたように決然と立ち上がり甲板に向かった。

「ナニやってるのー!」

「お、天の岩戸が開いたぞ!」

「おくたま~、アブサンが提督のためにボルドー産ワインを10樽も積んでおいてくれたんでしゅよぉ♪」

「わっちの特技といえば酒宴だ!酒宴せずして航海せず!!!」

「ナニ格好良い事言ってるのっ!今、ワタシ達は追われる身なのにっ!それに操船の方はどうなってるの?!」

「お、おちつけ。今の船、定期航路には自動モードがあるんだ。だから新人が見張ってればそれでいいんだ。。だ
から。。。な」

「な ぢゃないでしょー!もちょっとまじめにやりなさい!!!」

甲板の上の宴は一瞬に凍りつき、100名を超す船員の全てが一点に釘付けになっていた。。。。

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「ふぅむ。。。なるほど、、、これだと、、そもそも錬金術として成り立たない可能性も。。」

夜がすっかり更けたマルセイユの街。

眠らない街といえどもこの時間になると街の明かりはほとんど消え、営業停止の酒場を含めどこもかしこも闇のとばりに全てが包まれていた。そう、アパートのある一室を除けば。。。

アブサンの心の中には嫌な予感がしていた。

それが何に起因しているかは分からなかった。

あの一夜から夜が明けるとマルセイユの街は表向き平静を取り戻していた。

だが、分かっていた。

いつもと変わらぬ風景の中、ところどころに異質の物があった。




街角には騎兵が立ち、出航所には衛兵がいた。

交易所では検閲官の厳しい目があり、食堂は閉鎖していた。

各商館に盗聴器が仕掛けられた事、それはマルセイユの住民なら皆知っていた。

それでも、マルセイユの住民の生活にはさして変化はなかった。

ギーズ公爵の被害妄想は今に始まったことではなかった。

以前ネコの顔が怖いと、離宮内にネコを連れて入ることを禁じたこともあった。

またある時は街中で毒の仕込み指輪で行われた殺人事件を受けて1ヶ月間指輪禁止令をだした。

みんな、うるさがりながらも国の事を考えて行う彼を諌めようとは思わなかった。

今回も、ほとんどの住民にとっては大した影響を与えなかった。

強いていえばナマモノが手に入らない。そのことが少し不便だっただけ。

でも少数の人間は今回の事件に陰謀の香りを感じ取っていた。。。



「だめですね。。。マルセイユの書物ではこれ以上ウニについての記述は。。。。。。やはりリスボンでしょうか。。。。。」

あの日、ソフィア達の逃亡を手助けした翌日からアブサンは取り付かれたように様々な書物を読み漁った。

「しかし、ギーズ公の今回の被害妄想は何か裏を感じる。。。と、なるとソフィアさんは被害者、フリーベルさんも被害者だし、フランシーヌさんは。。。。。。。。。やはりレントン精鋭艦隊に対する敵愾心を感じますね。。」

そうつぶやいたアブサンは机の上の写真立てを持ち上げ目を凝らした。



かつて、フランス最強の名を欲しいままにしたレントン精鋭艦隊。

だが、写真の中に何か異質なものを感じたアブサンはゆっくり、間違い探しでもしそうな勢いで写真を観察し始めた。

アブサンは様々な人間を見て育てた自分の観察眼に絶対の自信を持っていた。

写真では中央で威風堂々としているレントン提督の左右に2番艦艦長、3番艦艦長。。と各艦長が居並ぶ。

レントン精鋭艦隊はどこの国にもない艦風を持っていた。

どの船員、士官、艦長の間にも業務時間以外は上下関係を持ち込まなかった。

厳しい訓練が終わると皆一同に介して酒宴があった。

レントン提督の額にツッコミを入れる船員がいたりフリーベル提督に飲み比べを挑む士官がいた。

その艦風が精鋭艦隊内での信頼感に繋がり、無敗神話が生まれた事、誰もが確信していた。

だからこそ写真の中のその人物の作り笑いにとても違和感を感じたのだ。

「これは。。。5番艦艦長でもあり、突撃隊隊長でもある。。。。。ぐぁ!!!」

後頭部に鈍い痛みを感じたと思った時には床に這いつくばり、目の前のファーブーツが2,3歩下がるのを見た後、、、闇に包まれた。。。




いつしか始められた宴の中心では口が開けられたワイン樽の前で仁王立ちの女性がジョッキを傾けていた。。

「おおおおおお!!!ソフィア、すごいぢゃないか!!」

「おくたますっごーい♪」

「。。。っっっぱぁ~♪」

さっきまでワタシにおびえていた船員の皆さんも大分なごんできたみたい。

なるほど、酒宴って結構必要なのね~

今までの酔えないお酒が信じられないくらい楽しいお酒。

こんなお酒が飲めるなんて航海者を目指す若者が増えるのも分かるわね。

「よ~し!久々にわっちがアレをやるぞ!!!」

「え~、提督アレやるでしゅか~:;」

「ソフィア、そこをどくんだ!レントン精鋭艦隊がなぜ強かったか、これを見れば全て分かるぞ!!」

「え?え?」

「よし、フランシーヌわっちの肩に乗れ!!行くぞ!!」

「あい!」

「目標!あのご機嫌麗しいワイン樽!」

「提督、目標まで3mでし!」

「よし!射角55度!発射準備完了!」

「発射!」

「発射!」

フリーベルさんのジャンプと共に打ち上げられたフランシーヌちゃんが、、フランシーヌちゃんが。。。。



どぼーん



「キャー!!!フ、フランシーヌちゃん?!」

「見たかソフィア!この着弾精度がレントン精鋭艦隊の強さの秘密だ!!」

「なにやってるのよもぅ。。。フランシーヌちゃん大丈夫?」

「おくたまぁ。。。このワインものっそいオイシイ♪」




ジブラルタル海峡に差し掛かる中央司令室内では居残りを命じられた新米水夫が居眠りをしていた。

各機器のステータスを表すアイコンの70%ほどが赤い文字でエラーを通知している警告音。その音色に合わせこっくりこっくりと。。。













~~~あとがき~~~

今回はものすっごく難しかったですw
なんかベルちゃんとフランちゃんがおかしなことになってるし。。。
アイデアの枯渇っ
そう思いましたので商会内で悩みを打ち明けたところ。。。


ひら>飲むべし


おざりん、ステキなアドバイスをありがとうwww
おかげさまで書けました(/ω\)

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