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2012-08-15(Wed)

金色のウニを求めて②

第二話~ウニと私と夕焼けと~     (著 紫音)










「それじゃぁ マスター。あとでパスタ食べにくるわね」

そう言い残して、私とフランシーヌちゃんは酒場を後にした。








ピコピコピコピコ

私と手を繋ぎながら、フランシーヌちゃんは音の鳴るプリンキュアのサンダルを軽快に鳴らしている

今日もマルセイユは良い天気。

きっとあの人もこの青空の下で元気に

いえ・・・きっと

きっと元気に・・・



スティーブンに迷惑をかけているに違いないわ!!



ああ、スティーブン・・帰ってきたら沢山愚痴を聞いてあげるわ。

あ、でも、愚痴は「YES・NOマクラ」が「NO」の時だけどw









潮風が気持ち良い港前を通りながら、私達はとある邸宅の前までやってきた。

「・・・・・おくたま?」

「な~に?フランシーヌちゃん」

「・・・・ここに入るですか?」

フランシーヌちゃんの顔が少し強張った。

「ええ、きっとあの人はここにいるはずよ」

「・・・わたち・・・も・・・入るですか?」

「あら、いやなの?」

「・・・ここのおじぃちゃまは・・・こわいから・・・」

そう言うとフランシーヌちゃんは、スッと私から手を離し


ピコピコピコ

と三歩後退りをした。

「フランシーヌちゃん?」

「わ・・・わたち・・・・」

「あ!!そうだ!! ユルバンのお手伝いしなきゃ!!!」


「おくたま!後はまかせまちたああああああぁぁぁぁぁ・・・!!!!!」



と、叫びながら

カールス・ルイスよりも2秒は速いだろう勢いで走り去って行くフランシーヌ


「ふ、フランシーヌちゃーーーん??!!」

サンダルをピピピピピ!と鳴らしながら、瞬く間に小さくなっていく姿を、ただボー然と見送るしかなかった。








そんなに怖い人だったかしら・・・

そんなことを思いながらソフィアはドアをノックした


「誰だ!」

中から高齢だけれど、張りのある逞しい声が返ってきた。

「ソフィアです」

「ああ、あんたか!鍵は開いてるから勝手に上がっていいぞ!!」

ドアを開けると

香辛料や染料や紙のにおいが入り混じった「健康的にどうなの?」な香りが鼻をついた。

「こんにちは、ダ・ヴィンチさん。お元気そうでなりよりです」

「ああ、お前さんも元気そうだな。旦那も元気か?」

「いまは海に出てますけれど、きっと元気ですわ」

「そ~か そ~か。で、お前さんはここに何をしにきたんだ?」

パイプに葉を詰めながら ダ・ヴィンチさんは聞いた。

「ここに、アブサンはいらっしゃてませんか?」

「ああ、アブサンに用事があるのか。あいつはいま飛行機の設計図を学者から借りてきてもらってるところだ。もうすぐ戻ってくると思うがな」

「飛行機の設計図?」

「ああ、金日空から設計の依頼が来てな。ワシ1人ではシンドイから手伝ってもらっとるんだよ」

・・・この時代に飛行機はあったかしら?っていう問いはナシよね!私は船員Aと違ってKYじゃないもの・・・

「た・・たいへんですね」

私はニッコリと微笑んで見せた。



そうこうして数分後・・



「先生、この「超わかりやすい図解付き 初めての飛行機作り」が一番分かりやすかったので、これを借りてきてみたんですが」

そう言いながら、緑で統一されたアミールコートと羽付きピューリタンハットに身を包んだアブサンが帰ってきた。

「おお!どれどれ、見せてみろ」

「ここの設計図が他のものよりも見易く丁寧だったんですよ。どうです?この本」

「ああ、十分だ。これを見ながらオリジナリティも含めて設計を立ててみよう」

「私もお手伝いしますよ」

「うむ、頼んだぞ」

アブサンは私に気づいていないらしく、ダ・ヴィンチさんと本とに夢中になっている。






「あ・・・あの・・」

私はソーッと声を出してみた

「あ・・あの~アブサン?」

「ああ!そういえば先生!!さっき書庫で円周率についての新書が入ってましたよ!」

「なに!!ほんとか!!! 学者に貸せと言ってきただろうな!」

「もちろん!学者が読み終わった後、1番に貸してもらう様にお願いしておきました」

「うむ!!えらい!えらいぞアブサン!!」

「HAHAHAHAHAHAHAHAHA!!」



「・・・・・」



「・・・・・・・」



私を無視?無視なのね・・・



ソフィアはすぅっっと息を肺に溜め スススっとアブサンの横に移動し


「おかえりなさい!!!アブサン!!!!!!!!」


と、アブサンの耳元で言った。





wtポイhふぁhfがwthtg;いぐあ;t!!!!!!



アブサンの目から小さな☆が飛び出るのが見えたのはキノセイ


「おお!ソフィアさんではありませんか!お久しぶりですね、元気でしたか?」

「元気でしたか?じゃないわよ!! まったく!さっきからずっとここにいたのに気づかないなんて!!!」

「なんと!そうでしたか。いや~ついつい飛行機の設計と円周率とで頭がイッパイになってましてw」

「もぅ!!!」




まったく!アブサンはいつもこう!

女に興味が無いのか淡白なのか、見かける処と言えば書庫かダ・ヴィンチさんの家なのよね

背も高くて、それなりに身だしなみも整ってて、顔もそれなりに良いから、マルセイユの女の子の間では

ウニを投げられてみたい男NO、1なのに

まったく・・・



「それで、ソフィアさん。なぜここにいるのです?」

「ソフィアはお前さんに用があるんだとさ」

「私にですか?どうかしましたか?ソフィアさん」

ああ、そうだったわ。あまりにも呆れてしまってすっかり本題を忘れてたわ・・

「アブサン、昨日酒場にいたわよね?」

「ええ、いましたね」

「わたし、「金のウニを探しにアジアに行く」って言ってたらしいんだけど・・」

「ええ、ぐてんぐてんに酔っ払いながら言ってましたね」

「アブサン?」

「はい?」

「金色のウニってなに?」




「知りませんよっっっ!!!wwww」




「なによぉ。毎日毎日、書庫に篭ってるくせに知らないのぉ~?」

「金色のウニなんて聞いたことありませんし、私が読んだ本の中には書かれていたことがないですね」

「そぅ・・・」

「ダ・ヴィンチさんは知ってます?金色のウニ」

「んー・・・金色のウニ・・・ん~・・・そういえば数十年前に一度 どこかで聞いたことがあるなぁ」

「ほんとですのっっっ!!」

「ああ、しかし、どこで誰に聞いたかは覚えておらん。学者にでも聞いてみたらどうだ?」

「学者ですか。」

時計に目をやると時刻は夕方の5時を過ぎていた。書庫は5時閉館。

「今日は無理ね。明日にしましょう」

今日のところはここまでね。明日は午前中から書庫に出向きましょう。

「それじゃ私は帰ります。アブサン、ダ・ヴィンチさん。おやすみなさい」

「ああ、おやすみ。ソフィア。 そうだ、アブサン。お前も今日は帰っていいぞ。」

「いいんですか?」

「ああ、少し1人で飛行機のデザインを考えたいんでな」

「わかりました。では、また明日来ますね。」

「ああ、待っとるよ」

ダ・ヴィンチ邸を出ると、マルセイユは夕焼けで赤く染まっていた。

「アブサンはこれからなにか予定でもあるの?」

「特にはないですね。部屋に戻って本を読むくらいでしょうか」

「そう・・・」

夕焼けに染まるアブサンを見て ふっと半年前のことを思い出した。

そう、あれは レン様の戦列艦進水パーティから2週間あとの事だったわ。

進水式の時、アブサンはカリブに生物の探索に出ていて欠席。

だからアブサンが帰ってきた時に、レン様と2人で酒場でお祝いをしたの。

その日は特にレン様の機嫌が良かったらしくて、あの人にしては珍しく他人を部屋に招いたわ。

アブサンとは外で何度かお見かけしたけれど、話すのはそのときが初めてだったのに

それなのにレン様ったら、客人を部屋に招いたのにすぐに酔いつぶれて寝てしまったのよね・・・







「寝ちゃいましたね・・」

「ごめんなさいね。せっかく部屋まで来て頂いたのに」

「いえいえ。酒場でビールも3樽空けてましたしね。当然と言えば当然のような気もしますが」

「あら!そんなに飲んだの!? レン様にしては珍しいわね。よほどあなたとお酒飲むのが楽しかったのね」

「さぁ、どうでしょうか」

アブサンは軽く微笑みながらグラスに残っていたブランデーを飲み干した。

「さて、主役も寝てしまったので。私は帰りますね」

そう言って立ち上がったとき、とあるものがアブサンの目に留まった。

「ソフィアさん?あのウニはなんですか?」

ベット横に置いてある、白い発泡スチロール箱に入ったウニを指差して言った。

「あ、、あれは・・・」

あれは今日の昼間にフリーベルさんから取り寄せたウニ。

今日の朝、レン様が

「今日はYESだったな。よし!ソフィア、フリーベル君の所から上モノのウニを1箱買っておいてくれたまえ」

って、言ってたからルンルンで買ってきたウニ

そう!ウニ!!買ってきたのに寝ちゃったわね!あの人ったら!!!

「ウニは鮮度が良くないといけないからな!」って言ってたくせに寝ちゃうなんて!!!

「ソフィアさん?」

1人百面相していた私を不思議な顔をして覗き込むアブサン。

「え?ああ、なんでもないのよ。だいじょうぶ」

どうしようかしら、このウニ・・・

そうだわ。アブサンに投げてもらえば・・・

レン様は、ああなって寝た以上もう起きないこと確実だし・・・

アブサンさえ黙ってくれてれば・・・

ユルバンとフランシーヌちゃんには睡眠薬でも飲ませて眠ってもらって・・・

・・・・・・・・

・・・・・

・・・


そうして私は半年前、アブサンにウニを投げてもらった。

レン様が「動」ならば、アブサンは「静」かしら

レン様のあのウニ投げも一級品だけれど、アブサンの大きな弧を描きながら変則的に回転するウニ・・・

考えただけでも頬が夕焼けの赤さと同調してしまうわ。

「ねぇ、アブサン」

「はい?」

「今日ね、フリーベルさんからとても良質なウニを頂いたの。もしよろしかったら・・いえ、部屋にいらっしゃらない?」

夕焼けの赤みよりも勝るかの如く頬を赤らめて、アブサンに言った。

「・・・・・睡眠薬が必要ですね」

アブサンは軽く微笑みながらそう返事をした。

「ゆ、夕飯は酒場でウニのパスタ食べに行く予定なの。だ、だからその時にでも・・」

私、なに言ってるのかしら・・・レン様っていう人がいるのに・・。

でも、でも・・・

でも、今日は・・・

久しぶりに寂しくない夜を過ごせる・・・わ・・・ごめんねレン様

フフ。今日の夜は楽しくなりそうね。



































ーーーーーーーあとがきーーーーーーー



はいwww

ってことでねwww

書きましたよwwwwww

いや~ なかなか難しいですw

レンちゃんの小説とピラちゃんの小説をヨクヨク読みましたよw

まぁ、でもきっと

ピラちゃんの想像とはやっぱりかけ離れてることと思いますwwwww

ほんとは「ここで切ってしまっても良いんじゃない?w」てポイントもあるのだけれど

どうしてもアブサンとのここは書ききってしまいたかったのです(ノ∀`)アヤーwww

そのため無駄に長くなってしまったしwwwww

この後に続くピラちゃんが楽しみですねwwwww

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